CTO西村光嗣
今回の社員インタビューではCTOの西村にJijへ入社した経緯や、現在の担当業務、やりがいをインタビューしました!
Jijに入社した理由を教えてください
もともと東京工業大学の学部時代から物理を専攻していましたが、その当時情報系やコンピューターにも興味があり「ロボット技術研究会」というサークルでプログラミングや電子工作を学んでいました。大学4年でいよいよ研究室を決める時期になり「量子コンピューター」の西森研究室で出会った「スピングラス」の研究が情報力学に理論的につながっていることがわかり、その流れで情報統計力学という分野の研究に進むことになります。大学院修士課程の頃はソフトウェア系企業への就職を考えていましたが、研究努力が報われ1年で博士課程へ飛び級できたことをきっかけに研究を継続することにしました。そんな時、研究室OBに出会い、彼が働いている量子コンピューティング分野の取り組みに非常に興味を持ちました。そこでのインターンをきっかけにその会社への就職を現実的に考えていくようになりました。
一方、時期を同じくして修士課程時代に研究室で出会った山城(現当社CEO)から「会社を立ち上げるので協力してほしい」という誘いも受けていました。大学院での研究、インターン、博士論文の執筆などに忙殺されながら、約11ヶ月間にわたり自身の今後のキャリアを悩み続けることになりました。
どちらを選んでも後悔はないと思いましたが最終的には「ベンチャー立ち上げのゼロイチを経験できるのは、今しかない!」という点に重きを置き、CTOとしてJijにジョインすることを決断しました。
現在の担当業務とやりがいを教えてください
現在は当社の主要プロダクトである”JijZept”の設計・開発・運用をリードしながら、CTOとしてJijの技術方針をどのようにするのかを取捨選択する責任者としての役割を担っています。いわばCSO(チーフサイエンスオフィサー)といった立ち位置でもありますね。
また会社の技術選定と同時に組合せ最適化やアルゴリズムの研究も担いながら、混沌とした社会課題に対しどういった技術を使って解決すべきか、パートナーである企業様の具体的な課題をどのように解決すべきかを考えることも自身のミッションとして日々対峙しています。
今後どんなことにチャレンジしていきたいですか
「量子アニーリング」分野は大手・ベンチャー企業問わず多数の会社が扱い、ソフトウェア・ハードウェアの開発を進めています。しかしながら根本的な問題は解決されていないように感じています。というのも、企業がどんなに開発を進めようともそれに入力すべき数式のインターフェースを実装するのは長年の蓄積による多数のノウハウが必要となり、非常に困難だからです。
よって、私たちの強みを最大限に活かし、上に挙げた困難を解消するソフトウェアを作ることで、Jijとしての独自性を十分に発揮し多くの社会課題を解決するようなチャレンジングな取り組みをさらに行っていきたいと思っています。
候補者へのメッセージをお願いします
Jijはメンバーが対等な立ち位置で常に議論をしながらプロダクトを作ったり研究開発をしている会社です。よってJijに入社してくださる方とは会社の展望やプロダクトの将来、新しい技術チャレンジなどについてたくさん議論したいですし、そのことをぜひ楽しんでいただきたいと思っています。
また、これまでのご経験をもとにエンジニアとしてのキャリアアップを目指したい方は、どんどん新しい技術にトライしていただける環境を揃えていますので、ぜひそんなチャレンジングな企業Jijで一緒に切磋琢磨できたら嬉しいです。