アルゴリズムエンジニア 清水太朗

 
今回の社員インタビューではアルゴリズムエンジニアとしてJijへ入社した清水太朗さんの入社の経緯や、現在の担当業務、やりがいをインタビューしました!

Jijに入社した理由を教えてください

当社CTOの西村とは大学時代のサークル「ロボット技術研究会」で同期でした。私は大学院では物理学コースでカオス現象を研究していたので、西村とは研究室は違いましたが、サークル仲間ということもあり、日常的に様々な情報交換をしていました。ちょうど2018年のJij立ち上げの頃に西村から、Jijの仕事を手伝ってくれないか、という誘いがあったことがJijとの出会いでした。当時はインターンとしてOpenJijを作ったり、PoCパートナー企業との会議に参加したりと、Jijのプロダクトやサービスをよく知る機会を得ることができました。学生時代は断続的にJijと関わりながらも、広く世の中を知るために就職活動をして、自分の強みや自分が活躍できる環境を探しました。
最終的には、自分がやりたいことにチャレンジできる点やスタートアップベンチャーのカルチャー作りに関われる点、そして働くメンバーのことを熟知している点などの理由からJijへの入社を決断しました。博士課程修了後、2021年4月に新卒として入社しました。
 

現在の担当業務とやりがいを教えてください

現在はいくつかの業務を並行して担当しています。一つは新しいアニーリングのアルゴリズム性能調査です。具体的には数式をプログラムに落とし込み、ユーザーに提供できるものかどうかを評価するといった業務です。二つ目は東芝が出したアニーリングのアルゴリズムにJijのサービスが組み込めるかの検証です。物理学的、数学的、そして計算機科学の知識をキャッチアップしながら検証し、実現化することがミッションです。三つ目はJijModelingのコアとなる部分の開発です。JijModelingはJijZeptという弊社のクラウドサービスで用いられる数式を変更して計算効率を向上させたり、別の最適化問題に変換したり、別のモデリングツール向けに数理モデルを出力する作業を自動で行うライブラリです。私はこれをRustで実装しています。
私はこれらの業務を担うことに大きなやりがいを感じています。理由としては、知的好奇心が満たされるからです。知らない分野や技術へのチャレンジは、博士課程時代に体得した研究のサバイバル術を存分に活かすことができ、そして勉強と並行しながら実装することで、具体的な手応えを感じながら進めることができることは大きな醍醐味の一つです。また私はJijの「社会のOSになる」という理念に強く共感をしているのですが、その実現化に着実に近づいている実感を持ちながら業務に関われることもやりがいにつながっています。
 

今後どんなことにチャレンジしていきたいですか?

短中期的なチャレンジでは、アカデミックと実社会をつなぐ橋として、研究成果やプロダクトをJijから発信することにチャレンジしたいです。テクノロジーとサイエンスの進歩は不可分で、だからこそ、その両輪を進めることで世界を変えていきたいと思っています。
また、これはとても長期的なチャレンジですが、量子コンピューターを作りたいです。学生の頃にサークル仲間の影響で論理回路、アーキテクチャ、オペレーティングシステムなど、計算機全般に興味を持ちました。また、図書館でたまたま出会った高橋秀俊氏の著書『パラメトロン計算機』により、私の計算機作製への興味がさらに高まりました。歴史を振り返ると、パラメトロンをはじめ数々の計算機の開発には数多の物理学者が関わっています。そういった背景もあり、同じく物理学の学位を取得した者として、次世代の全く新しい計算機である量子コンピューターの開発にチャレンジしたいです。
 

候補者へのメッセージをお願いします!

Jijは「やり抜くこと、自走すること」を大事にしています。わからないことがあっても、アカデミックやテクノロジーへの興味を土台に、自ら道筋を立ててチャレンジしていける方と一緒に働きたいと思っています。また、自身が持っている知識や技術について言語化して、仲間と議論・共有することが好きな方と、お互いに高め合えられたら嬉しいです。ぜひJijで一緒に働きましょう。