ソフトウェアエンジニア 西村悠矢

Jijに入社した理由を教えてください

私は大学院博士課程で圏論の研究をしていましたが、結婚・転居に伴い研究の終盤で博士課程を断念せざるを得ませんでした。転居後はソフトウェア開発会社に就職し、フルスタックエンジニアとして一連の開発工程を経験しました。しかしながらスキルが十分ではない状態で就職をしたので、キャッチアップすべきことは無限にありました。プライベートの時間を使って、業務に必要なスキルと複数のIT系資格を取得するために、平日は3時間、休日は6時間以上の勉強を自身に課していました。
キャッチアップの成果もあり業務そのものは順調でしたが、勉強をすればするほど、その知識を活かしたい・現場に反映させたいという気持ちが高まっていき、現実と乖離していきました。
そんな時期に、たまたまJijの求人を目にする機会がありました。アカデミックと実社会を結ぶ仕事であること、クラウドサービスを自社で展開していることなど、自分の知らない世界がそこにあることに興味を惹かれました。Twitter経由でJij主催の数理最適化入門セミナーに参加したり、Jijが公開しているOSSのソースコードを読んでみたり、調べれば調べるほどに興味は憧れへと変化していきました。
しかしながら、経験・スキルの観点で募集要件に満たない部分があり、しばらくは応募することを迷っていました。そんな時に妻が「貴方なら勉強するでしょう」と後押ししてくれて、チャレンジすることが出来ました。選考が始まる前も選考期間中も、時間の許す限りJijの技術スタックに関する勉強を続けました。その結果、技術テストも最終面接も無事クリアし、憧れのJijへの入社が叶いました。
 

現在の担当業務とやりがいを教えてください

Solver担当者として関連する一連のパッケージの開発に携わっています。主に私が担当しているのはPythonで書かれた部分で、数理最適化・量子技術の恩恵をユーザーに提供する機能にあたります。扱うパッケージの一部は、Rustで書かれていることもあり、入社後にキャッチアップしたRustの知識を活かしながら読み解く機会もありました。
業務を進めていく上で未知に出会うことはよくあります。その時は、まずは自分で調べ、解決できない場合はパッケージを作った担当者に質問し、背景・仕様を聞いて、再度コードを読んで理解する。この繰り返しによって、Solverを取り巻く事情への解像度を上げ、理解を深めていくようにしています。
各パッケージを理解しSolverに反映してユーザーに届けることがSolver担当者の役割だと考えている為、開発に関わる人とコミニケーションを取り、背景・仕様を理解することを大事にしています。
業務を通して学ぶことが非常に多く、それが私自身のやりがいにも繋がっています。
 

今後どんなことにチャレンジしていきたいですか

短期的な目標としては、これまで開発されてきたプロダクトや機能の背景を十分に理解することを設定しています。今の段階では背景理解が浅いために、プロダクトの議論に意見を出せないことがよくあります。なるべく早く背景を理解し、プロダクトへの解像度を上げ、そしてソフトウェア側の専門家として適切な意見を出せるようになりたいと思っています。
 

候補者へのメッセージをお願いします

「作って壊す」
入社して1ヶ月ほど経った時にCTO西村さんが仰った言葉がとても印象に残っています。その言葉を頂いたのは、ソルバーを改善する為に破壊的変更を行うタスクを割り振られ、それを実行した後のことでした。私は破壊的変更をして良かったのかと不安を覚えていたのですが、この言葉にはっとさせられました。
「作って壊す」が当たり前であるからこそ、Jijはチャレンジしていけるんだと。
実際に入社して4ヶ月経った現時点でも、Jijメンバーの「作って壊す」の実践を何度も見る機会がありました。新しいことをどんどん取り入れ、壊すことを恐れずにチャレンジを繰り返して、より良いものを生み出していく。その姿勢がJijにはあると感じています。
思えば、Jijに応募した時の私のスタンスは「当たって砕けろ」でした。不安を超えてチャレンジするという意味では「作って壊す」と同じだったのかもしれません。もし貴方がチャレンジに迷っているのであれば是非とも「作って壊す」を体現して欲しいと思っています。
ぜひJijで一緒にチャレンジしていきましょう。